_| ̄|○<ブログ始めるダッテサ・・・ショボ杉
 
 
 
 
スポンサーサイト
 
 
【--/--/-- --:--】
 
 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 
 
 
▲TOP
 
 
 
 
中国産食品について・・・ ~分析者の視点から~
 
 
【2008/02/06 01:15】
 
 
 日本生活協同組合連合会(日本生協連)は5日、福島県喜多方市のスーパーから昨年11月に回収した冷凍ギョーザから有機リン系殺虫剤ジクロルボスを検出したと発表した。このギョーザは天洋食品(中国河北省)が製造した「手作り餃子」。従業員からの訴えで発覚したが、このギョーザでの被害は出ていないという。
 手作り餃子は一連のギョーザ中毒のうち、千葉県内で被害を出したギョーザと同製品。今回のギョーザからはメタミドホスは検出されなかった。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080205-00000149-jij-soci

申し訳ない。
しつこくこのネタを取り上げます。

このブログを見ている方がどのくらいいるのか分かりませんが、このブログを読んでくれている方々に、きちんとした説明をする義務が私にはあると思うのです。

昨年、私はこのように言いました。
http://emocchi.blog60.fc2.com/blog-entry-355.html

「中国産で問題が起こったからと言って、中国産全てを否定するのは科学的な考え方でない。他の国の違反率の方が実ははるかに高かったりする」


今でも、根本はこの考えに変わりはありません。

日本で、針の入ったパンが発見された。
そしたら、日本産のパンは食べないのか?

今回の事件は、これに相当するものだと思います。


「安心」「安全」という言葉が連語のようによく使われますが、両者は全く違う言葉に思います。

(科学的に)「安全」であっても、「安心」ではない。
これは、消費者心理でどうしようもないもの。

「科学的に安全なんだから」といってその考えを理解しない人間を責めるつもりもないですし、致し方ないものだと思ってます。消費者心理とはそういうものというのは理解しています。


私は、実はエビフライが好きではありません。
小さい頃なんて、エビフライを見ると吐き気を覚えていたように思います。なぜ、嫌いか?物心ついた時に「エビフライに毒が混入されていた事件」をニュースで観たからです。

たとえ今の日本国内で流通しているエビフライが科学的に安全であろうと、好んで食べる気がしません。

人間は「危険」という心理が一瞬でも働いた時、そのものに対して「安心感」を取り戻すには多くの時間と償いが必要だと思っています。これって人間関係でも同じで、昔、嘘ばっかり言っていた人間が大人に成長して嘘なんて全くつかなくなったからと言って、信頼できるかといったらそうではないわけで。

つまり
「安全」=「安心」
ではないわけです。


今回の中国産の度重なる農薬混入事件。
科学的見地だと、何万とある食品の中のたった数事例にすぎないわけだから過剰に中国産を敬遠する必要はありません。日本産でも、ご存知のように不二家や赤福などの事件もありますし、偽造もありますし、食品事故は毎年数多く起こってます。
そういう意味で、科学的見地でモノを言えば、「中国産」というだけで全中国産を否定して考えるのは大きな間違いだと思います。


しかし、消費者心理で、
「いくら科学的に安全だと言っても中国産は絶対に買いたくない」

先にも申しましたが、これは分かります。
・昨年から続く中国産の食品事故(それも農薬、抗菌剤の問題)
・日本向け食品で混入していたこと
・それが意図的であった可能性が高いこと


これらの積み重ねで、中国産を避けたい気持ちが理解できますので、その気持ちを否定するつもりもありません。


ただ私は、ここで何度も申しておりますとおり、職業がまさに渦中のこれ。
ある食品メーカーの品質管理室に属しており(JTでもコープの社員でもありませんよ。)、あらゆる食品の残留農薬分析・残留抗菌剤分析を行っております。

その現場にいるものとして、正しい知識を消費者に伝えたい。
ここは単なる個人ブログ。このブログによって何か社会に影響を及ぼすことができるなんて全く思っていません。しかし、消費者がマスコミだけを情報源とするにはあまりにも専門性と公平性に欠ける。その結果、変な方向に考えが向かい、必要以上に恐怖をもってしまう。

だから正確な情報を伝えたい。
ほんの一握りの消費者でも正確な情報を知って頂きたい。そう思って書きます。



ジクロルボスの毒性

経口 LD50  ラット 80 mg/kg


これは、どういうことかと言いますと、短時間に体重1kgにつき80mgのジクロルボスを与えると半数のネズミが死ぬということです。化学物質の毒性を評価する時にこのデータが使われます。ですから、この数値が低いと、毒性が強い(少量投与で死に到るということですから。)。数値が高いと毒性が弱いということです。

この毒性データから、ラットから人間に置き換えると、50kgの人であれば4000mgを与えれば(つまり4g)、死に到る危険性があるということです。

今回の、ジクロルボスの残留量。
110ppm

餃子が15gとしましょう。
すると、餃子1個に約1.65mg含まれていたということです。

この量は、ピンとこないでしょう。

日常的に毒と言われているタバコを例にあげます。
タバコにはご存知の通りニコチンが含まれています。



ニコチンの
経口LD50  ラット 50~60mg/kg
(ジクロルボスより毒性が強い)


1本の煙には2mgのニコチンが含まれています。

つまり、今回の餃子。
1個15gとおくと、餃子1個を食べるとタバコ1本を吸った、もしくは1本の煙を摂取した毒性ということです(毒性から考えれば、たばこ1本の方が毒)。




メタミドホス
経口LD50 ラット 16 mg/kg
(ジクロルボス、ニコチンよりもはるかに毒性が強い)


これがもしも報道通り130ppm含まれていたとすると、餃子1個15gに1.8mgのメタミドホス。毒性はニコチンの約3倍だから、餃子1個食べるとタバコを3本吸ったのと同等の毒性。

※もしかしたら急いでこのブログ作ってますので、計算が間違っているかもしれません。間違っていましたら後日訂正しますね。


愛煙家の方は、もしかしたら
「え・・・!?」
と思われるかもしれませんが(タバコは本当に毒ですよ^^;)、一般的な食品からこれだけの毒が検出されるということは、あってはならないことです。


しかしどうでしょう。
身近なタバコを例に毒性についてきちんと考えてみたら、マスコミが必要以上に危険を煽っているように見えませんか?
「身近な毒性だから大丈夫だ」なんて言っているわけではありませんよ。餃子を1個しか食べないなんてありえませんし。もっと食べるでしょう。そうすると、短時間にタバコ何本分も体内に取り入れることになる。これは危険な量です。

マスコミの使う「毒餃子」っていう表現は、嫌いだなと。
これだと、「農薬=毒」というイメージがついてしまう。じゃ、農薬を使わずに食料がまかなえるか?絶対に無理です。

農薬を使わなかったらどれだけ生産力が落ちるか。どれだけ商品の値段が上がるか。農薬を使わなければ、約10年余りで地球上の人類が飢えで苦しむと言われています。

農薬は決して毒ではない。大事なことは、農薬を適正に使うこと。
「農薬=毒」
という世論で埋め尽くされると、農家はとてもやっていけないし、結果的に全人類が困ることになるのです。


今回の中国産の問題に関しては、まだ犯人が確定していないためなんとも言えません。ただし、量から考えて残留とは言いがたく意図的な混入とみるのが妥当。

毎度のことですが、マスコミ報道にまずは踊らされないように。
賢い消費者になってほしい。
食品を取り扱う人間として、消費者に望むことです。
そして食品を取り扱う私どもは、消費者に安全を売るために最大の努力をする。

当社でも中国産の食品を全て残留農薬分析するように、トップから指示が出ています。そのアイテム数はもう、吐き気がする数です。
しかし、不思議と苦痛ではないんですね。
会社の為に頑張るなんてカッコいいこと言うのは嫌いだし、普段はそんなことを思いながら仕事をしているわけでもないのですが、今は組織の一員として個々人が最大限の努力をしなければならないと思ってます。

食品会社なので、今回の事件は明日は我が身。
しっかり検査をやって、消費者に安全を提供したい。心底、そういう気持ちなので頑張れるのです。

この問題に関して、コメントの他、真面目な質問等受け付けます。
私の答えられる範囲でお答え致します。

では。

あ、前回、意外にも結構好評だったので、今日も1つ曲を載せて終わりにしますwこれを聴いても、あのガチンコを思い出します。

Aztec Camera の 「The Belle Of The Ball」


スポンサーサイト

テーマ:食に関するニュース - ジャンル:ニュース

 
 
 
▲TOP
 
 
 
 
この記事に対するコメント
 
 
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2008/02/07 16:16】 | # [ 編集]

 
 
 
▲TOP

 
 
 
 
この記事に対するコメント投稿
 
 















 
 
 
▲TOP

 
 
 
 
この記事に対するトラックバック
 
 
トラックバックURL
→http://emocchi.blog60.fc2.com/tb.php/385-88a207f6

 
 
 
▲TOP
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。