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中国産食品問題でみたマスコミのレベル② ~分析者の視点~
 
 
【2008/03/02 04:41】
 
 
宣言どおり、今回の一連の中国産問題についてこの場で意見を述べることを今回で最後に致します。

おそらく当分、この話題はマスメディアから消えないでしょう。
しかし一々、過剰に危険を煽るマスメディアに付き合っていられないという思いがあります。

この問題は、自分の職種のど真ん中の話題であり、仕事場でも中国産で振り回され、ここでも中国産について書く・・・w

一日中、中国産にしばられてしまうこと自体、どうかなw
とも思いますからね。


とにもかくにも、今回の中国産問題の総括・結論です。
この考えをどう自分の中で利用されても構いません。

「そうは言うけど、やっぱり中国産は嫌い」

「言いたいことはわかった。しかしリスクをおかしてまで中国産を選ばなくてもいい。」

「必要以上に中国産に対して気にすることでもないんだ」



こればっかりは人それぞれの感情の問題なので、そこまで干渉して文句言う権限もなにも私にはありませんからねw

私は、分析に携わる人間として、ありのままの科学的事実のみをこれを見てくれている方々に伝えたい。それだけです。

それをどう取り入れるかは、自由です。


今回は長いです。
最後まで付き合いきれる方は、ある意味すごいですw

最後までたどり着ける方は数人だと思います。
最後まで真剣に読むなら30分くらいお時間を頂くこととなります。

ははw


まずは、この動画を観てください。


この揃いも揃った無知丸出しの三人。

こんなトンチンカンなことをよくもまぁ公共の電波を使って言えるもんだ。
どうかしてるぞ、こいつら。

本来、マスメディアの役割は事実を正確に視聴者に伝えることが第一原則。
そのためには、しっかりと事実を確認し、裏づけをしっかりとり、想像や個人的見解で発言し世論を操作することなんてあってはならない。
これは放送法にきちんと書いてある。

個人的見解を述べる際には、個人的見解であることを明言し、それから述べるもの。違いますかね?そんなの当たり前でしょう。

それを一消費者の感情で、あたかもそれが事実かのように報道する。
そして、裏づけもとっていないにも関わらず、工場の様子を掲載した朝日新聞に対して「入社案内に載せるような工場風景を掲載している」と文句を言う。


馬鹿だな、こいつら。
特に真ん中にいる感情的になっている女性。何、無知丸出しの発言を繰り返してんだw


このブログに初めてこられた方、当方の自己紹介ですが、
昨日のブログ記事に載せてあります。確認してください。
http://emocchi.blog60.fc2.com/blog-entry-390.html#more

ここにも書いているとおり、私は今回の事件に関わっていない食品企業に勤めるただの分析屋。
中国産が売れなくなろうとどうなろうと私にとって被害は一切なしです。
実際、あれだけ昨年中国産が叩かれましたが、消費者が高くて利益率のいい国産にシフトしたため、企業としては創立以来最高の決算で増収増益。
中国産が売れなくなっても輸入品だけに頼ってる食品企業なんて数少ないわけで、食品会社としては正直どっちゃでもいいんですよ。
消費者の食べる量が減るわけではないのですから。


何が言いたいかと申しますと、お分かりのように、私がこの場で中国を擁護しようと私にとっての利害関係は全くないということです。
それを念頭に置いた上で、読み進めて頂きたい。そういうことです。



私は仕事で品質管理(品質保証)業務を行っております。
どういう仕事か。

毎日のルーチン業務は、当社で取り扱いのある商品(生鮮・加工品含む)の残留農薬、残留抗菌剤分析。
そして不定期で、工場視察を行っています。
勿論、輸入品であれば、その国まで行き工場を視察します。

これってうちの会社だけが行っていることではありません。
こんな分析業務・国内外の工場視察といった業務は、今や食品企業では当たり前のこと。

商品製造を他社に委託する際には、必ず品質保証部の工場視察があり、その視察でOKが出るまで商品化できません。もしも、衛生的に気になる場所があれば「改善要求」を行い、工場に費用を投じてもらい改善をしてもらいます。

委託側の会社>>>工場

この関係が強く改善に従ってもらえなければ、契約は成立しません。

私も国内外を問わず、工場視察を行ってます。
勿論、大きなお金の動く契約なので、向こうにとっては機密ですが工場の製造現場に入って全ての工程の衛生面をチェックします。


はっきり言いますが、


中国、インドネシア、タイ、ベトナム・・・。
日本の食品会社が契約を行っている海外の工場は、完璧ですよ。

文句のつけようがない。
本当は写真を掲載したいのですが、さすがにそれは機密書類の1つなので、できません。

日本の工場なんて比じゃない。
おそらく、日本の企業と契約している海外の工場を初めて見た人は、その衛生面の完璧さにビックリするでしょう。

身近のスーパーの惣菜を作ってる方々が、マスクを下げたり、していなかったり髪の毛が帽子からはみ出たり、適当にやっている場面をよく見たりすると思いますが、日本企業と契約する海外の委託工場の従業員はそんなことは一切ありません。従業員全員、防寒服を着たイメージと思って下さい。体毛すら商品に入れない。人由来の微生物を絶対に入れない。
肌が見えている部分はありません。


ちょっと、つらつらと書いてみますか。

・トイレに行ったら、きちんと手を洗いアルコール消毒をするまでドアが開かない(アルコールとドアの開閉が連動している)。

・一度作業場から一歩出たら、体中キレイにする入り口を通らない限り作業場に再入場できない。

・工場内の浮遊菌をも毎日管理している。

・製造に使用する機械や器具はピカピカになるまで磨きあげる(毎日厳しいチェック)。



色々と挙げればキリがないのですが、とにかく日本の普通の工場よりもはるかに衛生面はしっかりしています。
私が言っていることが嘘と思うのなら、実際に自分で見てくればいいと思います(これを言っちゃぁ悪いが)。それか、身近で食品企業に勤め品質管理業務を行っている人に聞くか。

こんなこと、少し調べれば(食品会社の人に調査すれば)分かること。


それを番組の司会者たる者が「中国=汚い工場」と思い込んで、綺麗な工場の写真を見て「入社案内に使用する工場風景で、実際のものではない」なんて、とんでもないことを言う。


私はこの番組に対して、大問題で放送法に違反した内容で謝罪するべき、もしくは訂正を入れるべきだと思っていますが。

私がこの場で書いていることは、完全な番組批判です。
この番組の構成そして、司会者とコメンテーターの放送網を使った世論操作だと思います。


この番組の関係者、もしもこのブログを見られ、私の意見に間違いがあるとお思いなら連絡頂けませんかね。
連絡先↓
http://form1.fc2.com/form/?id=133673
本当に連絡が頂けた場合、やりとりはこの場で公開致します。それについてはご理解の上、ご連絡下さい。

私はこの放送によっての利害関係はありません。

しかし私はこの報道のあり方が正義かを問題として番組の構成に疑問を抱いています。

是非とも、どういう調査をして、このような報道をなさったのか知りたいところです。ご連絡をお待ちしております。

ただ揚げ足取りされるのは避けたいので1つだけ言っておきます。あなた方が言った中で「混入事件と衛生面の良し悪しには関係がない」という意見には同意しています。





それでは次の話題。


日本で禁止されている農薬「メタミドホス」が食品に『残留』していたら、大問題とするべきか。

メタミドホス『混入』事件で、一躍、時の化学物質となった「メタミドホス」。少量『残留』していただけで、連日マスメディアで大騒ぎ。理由は「日本で禁止されている農薬が使われているから」と。


過去の「残留メタミドホス」違反事例(中国産に限る)

2007年06月 そば 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.16 ppm 検出)

2007年06月 乾燥白きくらげ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス0.3ppm検出(生鮮に換算した値))

2007年04月 生鮮にんじん 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.04ppm検出)

2006年12月 そば 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.02 ppm 検出)

2006年11月 そば 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.02ppm検出)

2006年10月 乾燥白きくらげ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.4 ppm、0.6ppm 検出(生鮮に換算した値))

2006年10月 乾燥白きくらげ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.20ppm 検出)

2006年09月 乾燥白きくらげ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.3 ppm 検出(生鮮に換算した値))

2006年09月 乾燥白きくらげ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.32 ppm 検出(生鮮に換算した値))

2006年09月 冷凍いちご 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.02 ppm 検出)

2006年09月 乾燥白きくらげ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.2 ppm 検出(生鮮に換算した値))

2006年08月 ハトムギ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.30ppm 検出)

2006年08月 乾燥白きくらげ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.3 ppm 検出

2006年08月 加熱後摂取冷凍食品(凍結直前未加熱):カットネギ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.38 ppm 検出

2006年08月 乾燥白きくらげ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.2 ppm 検出(生鮮に換算した値))

2006年07月 乾燥白きくらげ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.6 ppm 検出(生鮮に換算した値))

2006年07月 乾燥白きくらげ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.2 ppm 検出(生鮮に換算した値))

2006年07月 乾燥白きくらげ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 2.4 ppm 検出)

2005年05月 生鮮キャベツ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 1.2 ppm 検出)

2005年02月 冷凍ライチ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.22 ppm 検出)

2004年10月 冷凍ライチ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.2 ppm 検出)

2004年07月 冷凍レイシ(ライチ) 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.21 ppm 検出)

2004年07月 冷凍ライチ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.18 ppm 検出)

2004年06月 冷凍レイシ(ライチ) 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.17ppm 検出)

2004年04月 冷凍ライチ(FROZEN LYCHEES) 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 0.2ppm検出)

2004年04月 冷凍ライチ 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス0.2ppm検出)

2002年10月 加熱後摂取冷凍食品(凍結直前未加熱):カリフラワー 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 1.7ppm 検出)

2002年08月 冷凍カリフラワー 中華人民共和国 成分規格不適合(メタミドホス 2.6ppm 検出)

2002年02月 生鮮ブロッコリー 中華人民共和国 成分規格不適合(残農:メタミドホス 1.26ppm 検出)




メタミドホスが残留して違反事例になっていることは、昔からありました。
そもそもメタミドホスは、違反事例の多い物質です。

と、言うのもメタミドホスを実際に使用したことで、残留違反するだけではなく、「アセフェート」と呼ばれる日本でも許可され一般的に使用されている農薬が分解すると「メタミドホス」になるわけで。

その結果、「メタミドホス」の違反事例は多いのです。
勿論、国内のものでも「アセフェート」由来の違反事例は多々あります。


マスメディアの報道により勘違いしている方々が多いので書きますが、日本で禁止されているメタミドホスが検出されたら、即違反か?いや、違いますよw

http://m5.ws001.squarestart.ne.jp/zaidan/agrdtl.php?a_inq=74900


これを見て頂けたらお分かりのように、メタミドホスの基準値は食品によって様々です。

5ppmまで許容している農産物(例えばカブ類の葉)もあれば、0.01ppmで規制している農産物もある。

5ppmってじゃぁ、どれだけか。

100gのカブ類の葉にメタミドホスが基準値ギリギリの5ppm含まれていたとしましょう(基準値内)。それは100gにメタミドホスが0.5mg含まれていたということです。つまり、体内に0.5mg摂取したということです

じゃぁ、コンニャクいも(メタミドホス基準値0.01ppm)にメタミドホスが0.05ppm残留していたとしましょう(5倍の違反量)。
100gコンニャクいもを摂取したとしましょう。
0.05ppmだと、100gのコンニャクいもに0.005mg含まれていたということです。
つまり、体内に0.005mg摂取したということです。


カブ類の葉では、0.5mg摂取(基準値内)。

コンニャクいもでは、0.005mg摂取(5倍の基準値違反で、マスコミギャーギャー)。



どうでしょうか?
ちなみに残留農薬基準値とは、

↓これらをご覧下さい。
http://www.ffcr.or.jp/zaidan/kiji.nsf/
48b1f48352378e7e492565a1002ecd5e/3a14c21a6a7b97b649256b260024ee6e?OpenDocument


http://www.ffcr.or.jp/zaidan/kiji.nsf/
48b1f48352378e7e492565a1002ecd5e/77774d269d4021cc49256b260026aa90?OpenDocument



要約すると、農薬の研究に携わっている日本の農薬に関することではトップの人達が、医学界や薬学界の人達と一緒になって基準値を設定。

この基準値内であれば、一生その食品を摂取し続けても「害のない量」。として定められます。



じゃぁ、なんで食品ごとにバラつきがあったり、先に述べたようにカブ類とコンニャクいものようなことが起こりうるのか。
それは、日本人の食生活に合わせて基準値が設定されているからです。

これはすごく分かりにくいでしょうね。


簡単に言います。

セロリも残留基準値5ppmです。

普通に考えてコンニャクいもを100g摂取することはあっても、セロリを100g摂取することは普通に考えてありますか?

セロリに5ppmのメタミドホスが残留していたとしましょう。
しかし、セロリは食しても1gくらい。そうすると、メタミドホスが体内に摂取される量は5ppmであろうと0.005mgなんです。

0.05ppm残留しているコンニャクいもを100g摂取したとしましょう。
体内に摂取される量は0.005mgなんです。


だいたい分かって頂けますか?
食生活に合わせて食品ごとに残留基準値が異なるのはこのためです。
ご納得の頂けない、もしくはもっと詳しく知りたい方は、当方に直接メールでも下さい。
↓下記フォームから
http://form1.fc2.com/form/?id=133673


で、今回は餃子。
0.01ppmが残留基準値となってます。これは加工品の基準値だからです。
加工品は、とりあえず0.01ppmの残留基準値で規制されます。

しかし、規制された後に、原料に遡ります。
例えば餃子に「ニラ」が含まれていて、メタミドホスが残留していたものはニラであったと確定したとしましょう。
そうすると、餃子からニラのみを取り出して、ニラで残留量を求めます。

餃子で0.02ppmのメタミドホスが残留していたとしても、ニラのみで結局0.1ppmの残留にすぎなければ、ニラのメタミドホス残留基準値は0.3ppmなので、これは違反ではないんです。

ここをすっとばして、報道されている現状です。
もう一回書きます。


加工品

0.02ppm以上残留(加工品の基準0.01ppm以上残留)←マスコミが報道するのはここ。

メタミドホスが残留している原料を特定

ニラであると断定

ニラのみで残留濃度を分析

ニラに残留したメタミドホスは0.1ppmであることが分かった(ニラの基準値0.3ppm)

この加工品自体が全体量でメタミドホス残留値が0.02ppmであろうと違反ではない。



加工品の残留基準値を常に表に出してきて0.01ppmを超えていることを問題としている時点で、とんでもない話。この時点では、違反でもなんでもない。
まともな専門家なら、原料に遡って分析した結果を求めるし、そのことについてコメントする。

それが一切ない。
一体、どんな専門家でどんな知識があるんだ。どんなとんでもない専門家がマスメディアに好まれて呼ばれるのか。本当に不思議。
中国嫌いを加熱する内容の報道は数多くあるが、科学的根拠に基づいた報道は未だに見てない。
なぜだろう?
疑問に感じますね。





それでは最後のお話。

「今度はギョーザ袋の外側からジクロルボス100ppmと猛毒パラチオンを1.6ppm検出した!!」

この報道は、皆さん知っていると思います。

これほど馬鹿げた報道の仕方には憤りを感じますね。

餃子の袋からジクロルボス100ppmです。
パラチオン1.6ppm
です。

餃子の袋の外側からです。

理系の方々、どう思いますか?
高校生でも、大学生でも、理系なら分かるはず。

ppmって何?

濃度の単位じゃないの?
重さ・重量や体積の相対量の単位じゃないの?


一体、どうやってこの100ppmって求めたのか。
袋の面積から?面積から1万分の1の面積量ってことか?そんな馬鹿なw
薬品の残留に面積量を使うなんてことはありえないから、おそらく重さからだろう。いやしかし、袋の外側だけの重さってどうやって表すんだ?

どうなんだろ、これw

袋全体の重さから、はじき出したってこと?
それならとんでもないね。誰だ、これ。数値だしたのw


では、文系の方にも分かりやすく書きますね。

袋の重さが多く見積もって10gとしましょう。

袋から100ppmのジクロルボス。
袋全体で、1mgのジクロルボスが残留していたということです。


袋から1.6ppmのパラチオン。
袋全体で、0.016mgのパラチオンが残留していたとことです。



これで分かりやすくなりましたね。
これは、意図的に付着させた量ではなく、工場内で使用している殺虫剤が袋に付着した量であること。


この事実から問題として挙げられる点は、
・工場の殺虫剤にパラチオンを使用していること。
・資材置き場で殺虫剤を使用していること。


これです。
これは確かに問題で議論されるべきところ。しかしマスコミは違う。
そんなんを問題とせずに、猛毒パラチオンを強調。


1mgってどれだけの量なのか、量ったことのある方はお分かりだと思いますが、塩のあの小さい結晶5個分くらいでしょう。0.016mgは、もう形として目に見えない量です。


こんなんやりだしたら日本の商品でもいくらでも出ますよ。
海外に比べて、衛生管理が甘い工場が多いのですから。工場内で使用している殺虫剤が商品に0.016mg付着するなんて十分ありうる話ですし、いくら工場内で気をつけても、スーパーで殺虫剤使用したら、商品の袋にこのくらいの量だったら付着するでしょう。


言いたいことは何かと言うと、なんで袋に付着した化学物質を
ジクロルボス1mg、パラチオン0.016mgと報道しないのか。
なぜわざわざ100ppm、1.6ppmと報道するのか。

袋に付着した量を「ppm」で公表するのは分析側からみればおかしな話もいいところw
そんな分析結果を出し始めたら、メチャクチャ軽い袋とメチャクチャ重い袋では表面積が同じであっても、「ppm」の数値は変わってくるわけで。


例えば、表面積が同じ袋があって、一方は5g。一方は25gとしましょう。
化学物質の付着量が1mgとすると、

5gの袋は、200ppm
25gの袋は、40ppm


になるわけで。


これじゃぁ、なんのための数値で、どう数値を評価していいものか分からなくなる。「ppm」で表す事で、化学に無知な消費者に危険を必要以上に煽ったとしか思えない。


念のため袋に付着した化学物質の毒性を↓

ジクロルボスの毒性
LD50 17 mg/kg

パラチオンの毒性
LD50  10 mg/kg


LD50とは半致死量で、例えば1kgの体重のヒトにジクロルボス17mgを与えれば、半数は死ぬということです。
この両者だと、パラチオンの方が毒性が高いと分かりますよね。だって、1kgのヒトに10mg与えれば、半数が死ぬわけですから。


タバコの煙を1本分吸うと(副流煙含む)、2mgのニコチンが摂取されます。
ニコチンの毒性
LD50 50~60mg/kg


ニコチンはジクロルボスやパラチオンの約1/5の毒性

ということで、先ほどの文章をこう書き換えましょう。


タバコの煙一本分吸うと(副流煙含む)、0.4mgのジクロルボスが摂取されます。

タバコの煙一本吸うと(副流煙含む)、0.4mgのパラチオンが摂取されます。


だいたい言いたいことは分かって頂けますか?
つまりですね、仮に袋全体をなめ回したとしましょう。

いいですか。
ジクロルボス100ppm、パラチオン1.6ppmが付着した袋全体をなめ回したとするんですよ。

いったいどれだけ身体に毒であるか↓

ジクロルボスは1mg付着していたわけなので、タバコ2本分の煙を摂取したこと。
パラチオンは0.016mg付着していたわけなので、タバコ0.04本分の煙を摂取したこと。


「猛毒」パラチオンでも、その程度の量だとタバコ0.04本分の毒性なんです。
タバコ1本分の煙の1/25の毒性なんです。

これは科学的根拠に基づいたデータです。


確かに、殺虫剤が袋に付着していたことは、濃度関係なく良い事ではない。
ジクロルボスはまだしも、パラチオンを殺虫目的で使用していることは工場側に問題がある。

しかし毒性で考えると、さほど大騒ぎするような量ではなく、ましてや袋の外側に付着した量ですしね。


それでは、今回の事件の最終的な私のまとめを。

最初の「混入」事件。
これは、工場内の労務管理を見直すべき。
日本のとるべき対策としては、政府や食品企業が中国の食品企業に対して資金援助。
検査体制を強化したところで、10000個に1個、100000個に1個含まれているかもしれない異物入り製品を排除できない。


その後の相次ぐ「残留」事件
殺虫剤を資材置き場で使用する、パラチオンを殺虫剤として使用していることが判明。改めて日本の食品企業は海外の取引先工場の衛生視察を行い、工場内の防虫管理状況を確認すべき。
化学薬品の残留量の毒性はほとんどない。化学的・医学的に過敏に心配する量ではない。


マスコミの報道のあり方
多いに問題。こいつらが一番の問題。知ったかの専門家を名乗る馬鹿なコメンテーター、司会者は放送法違反に相当する。今後、公平かつ科学的な報道を行うべき。


以上です。

なかなか、書きたいことがたくさんありすぎてこの記事も公開するまでに2日かかりました。

真面目なご意見、ご質問、コメント等受け付けます。
反対意見であっても真面目なご意見であれば、返信いたします。

それでは。


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テーマ:中国産食品・製品 - ジャンル:ニュース

 
 
 
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最近あまりTVでニュースをみないんです。あまりに信用できないので時間が無駄に思えて・・・。動画の番組があまりに気になって、なんの番組なのか?と思ったんですがわからなかったです。残念。

生死に関わることを一緒くたにしていいのか困りますが、国産の工業製品にさえ、はずれはあります。過剰に反応しすぎず正確な判断をすることが何より大切だと感じます。

国産だから安心? 日本のスーパーのトイレ(90年頃のO-157だったかちょっと記憶があいまいですみません)一時、従業員用は殺菌灯使うまで出られなくなったんですが、すぐに撤去されちゃいました。もちろん関東圏でも大手の一部だけ設置とかっていう程度でした。こんな一例とっても国産だからとどこまで信用できるんでしょうか? そして中国産だからとどこまで信用できないんでしょうか?

今回の事件はお気楽な自分ですがいろいろ考えさせられました。管理人さんの情報も参考になりました。そしてその後も中国産は普通に購入してます。近所に「業務用スーパー」というのがありますので。冷凍食品?別に問題ないですよ。(短めに、簡潔に・・・あまりなってないですが)


【2008/03/17 15:48】 URL | モリィ #GCA3nAmE [ 編集]

 
 
 
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